第67回日本アレルギー学会学術大会にて、男女共同参画奨励賞を受賞しました!
第67回日本アレルギー学会学術大会
日時:2018年6月24日
会場:幕張メッセ
テーマ:継続可能な医療現場の構築を目指して
北海道大学病院 男女共同参画推進室/内科1特任助教 清水薫子
(左から、第1回受賞者堀内照美先生、日本アレルギー学会理事長東田有智先生、清水薫子特任助教)
この度、日本アレルギー学会 男女共同参画委員会が創設された男女共同参画奨励賞をいただきました。本年度で第2回目の試みです。冒頭では日本アレルギー学会の理事長でいらっしゃる東田有智先生より日本アレルギー学会 イクボス宣言がなされ、聴講の方々から拍手が贈られていました。概念を理解した状態から実践への一歩の難しさを語られ、皆うなずいていらっしゃったと思います。Mustは難しいので、自然体で取り組まれて行きたいとお話され、私自身のこれまでの活動もmustの部分はだんだん減ってきているように感じ、僭越ながら心情をお察しいたしました。
第1回2016年度男女共同参画奨励賞受賞講演では堀内照美先生が「私の経験したアメリカでの医師の働き方」という表題にて受賞講演をされ、働く環境をベースに育児環境が整えられている、社会が子供を育てる意識について触れられていました。
第2回受賞として清水が「継続可能な医療現場の構築を目指して」というテーマで20分の講演をいたしました。2010年度北大病院が北海道から女性医師等就労支援事業実施への補助金を獲得し、始まった取り組みで、卒後9年目の後半から事業に触れはじめましたが、問題点・自身の役割・活動に関する手ごたえを感じ始めたのは数年前からです。それまでは文字通り、暗中模索で目標地点もコンパスもない状態でしたが、他学の先進的試みや、足元である北大病院での問題点を蓄積することで次のステップが見え始めました。少し自分の歩みから離れていると感じるイベントにも携わることで、繋がりができ、常に当室の取り組みに協力してくださる北大病院のメンバー、北大本学の女性研究者支援室、北海道女性医師の会、北海道医師会、学会における男女共同参画関連委員会の先生方、他学、他領域からの学びが全てこの受賞の元となっており、感謝するばかりです。
司会の東京医科大学 医師・学生・研究者支援センター長 大久保ゆかり先生からも、「センターを訪れた数年前には(清水が)何をしていいのかわからなさそうだったが、このような受賞をして、私自身も嬉しい」と喜んでいただき、私自身も今日まで続けてきた小さな取り組みに自分なりの充実感を得ることができました。
この場をお借りして、たくさんの方々に御礼申し上げます。
(男女共同参画推進室 特任助教 清水 薫子)