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秋田大学授業見学報告書

平成29年1月18日9時~12時

訪問:北大病院女性医師等就労支援室 清水薫子

 

ワークライフバランス授業

 

2018年1月18日の秋田大学医学部附属病院皮膚科/医学部総合地域医療推進学講座センター准教授 蓮沼直子先生の主催される男女共同参画に係る医学部2年生への講義の見学に伺ってきました。

最近医学部におけるワークライフバランスの導入が進んでおりますが、その開祖ともいえる蓮沼先生はコーチング、マインドマップ、VAK (Visual, Auditory, and Kinesthetic )という様々な方法論も習得されており、多彩なアプローチで医学部生に継続的な教育を提供されております。留学・育児を契機とした4年ほどの医師としてのブランクの後、並々ならぬ努力で皮膚科医として第一線に戻られたご経験もキャリア教育における真のメッセージを発することに繋がり、質・アクティビティともに日本有数の先生と思います。秋田大学では解剖学講座の阿部 寛教授も学生さんへエールを送る意味も込め、育児・介護・ワークライフバランスに関する貴重なご講演を毎年されていらっしゃいます。特に介護の実体験を踏まえた「経済力を離してはいけない」というお言葉は医師としてのキャリアの継続と同時にライフの面での勤労を続ける大きな意義を教えてくださっていました。

蓮沼先生は著書も多くおありで、免除することが必ずしもその医師のキャリアのためにはならず、それぞれが適切な選択をした上で、プロフェッショナルとなることの重要性を語られております。授業の中でも「(診療の中で)同じことをするのでも同僚がいる昼間に行うのと、夜中一人で行うのでは全く違う」とおっしゃられており、本当にその通りだと思いました。5年後、10年後振り返ってよかったと思える研修が大事であるというメッセージも込められており、私もその時はそれなりの大変さをともなっても後に生きる努力はかけがえのないものと思います。医師という職業はまぎれもない専門職で、かつArtificial Intelligence (AI)では完全には置き換えられない種の業務を少なからず含みます。その選択をした皆さんが充実した職業人・家庭人として過ごすことができる将来をともに考え、築いていきましょう!