平成29年度 北海道医師会主催 医学生・若手医師のキャリアデザインセミナーに参加しました
2017年9月3日の北海道医師会主催の医学生・若手医師のキャリアデザインセミナーに参加いたしました。ご講演は日本医療大学看護学科 教授の林 美枝子先生からの働き方改革の背景とディセント・ワークでした。ワークを担う人とライフを担う人の分割では社会の労働力が保持できないので、ワーク100%の人にライフの担い手としての余裕を、そしてライフのみの担い手(専業主婦・退職者)やこれまでは労働者として雇用されえなかった人の活用が必須となってきたことが背景です。そのワークにおけるサスティナビリティのためdecent workという概念が1999年に国際労働機関で提唱されてからずいぶんと時間が経ちましたが日本でも目標とされているという内容でした。
20分の大変短いご講演ののち(もっと拝聴したかったです。)グループディスカッションでした。「医師として働くことの理想と現実、多様な働き方を実現するために」をテーマに学生さんの漠然とした不安と自分の希望を現実とどう折り合いをつけるか、多様な働き方を実現するために必要なハード・ソフトなどが活発に議論されました。
まずは雇用されること、そのうえで多様な働き方の実現で発生しうるしわ寄せへの対策、自己の目標の明確化など大事なポイントが指摘されておりました。
時間がすぎてもグループディスカッションが続く姿に、皆さんが長く充実した医師としてのキャリアを持てることを期待いたしました。