第12回現役医師とのおしゃべりの会が終了しました。(終了報告)
第12回 現役医師とのおしゃべりの会終了報告
「精 神 科 医 の お 仕 事 ~『心』も診療できる精神科医の魅力をお伝えいただきます~」
開催日:平成29年11月30日(木) 12時~13時
医学部管理棟2階大会議室
ゲスト:講師/医局長 賀古 勇輝(Yuki Kako)先生
進行役:清水薫子先生
参加者:西尾妙織先生 医学部学生:3年4名 4年7名 5年4名 研修医1名 計16名
今回は「精神科医のお仕事」というテーマで精神科医局長の賀古勇輝先生にお話をしていただきました。
人生を診る医師としての精神科医の臨床についてお話いただき、薬で治す、言葉で治す、関係性で治すアプロ―チがあり、特にご自身の言葉で患者さんの病状が良い方向に行くことが精神科医の醍醐味とお話しくださいました。患者さんが増えている一方で、精神科医の領域の臨床レベルの評価が困難であり、結果診療レベルの個人差が大きいことが問題点の一つとご指摘いただきました。病院で診療するばかりでなく、保健施設、行政、メンタルヘルス診療としての企業への雇用など幅広い活躍の場があることも魅力です。
まだまだ疾患に対する啓発が十分でないため、知識不足による陰性感情を医療者であっても持ってしまうため、精神科領域の疾患をもつ患者さんの精神科以外の併存疾患の診療は困難であることも問題点として挙げられました。
精神科医の精神面が患者さんの診療に大きく影響するため、ご自身の心理の分析もされ、自己鍛錬をされているとのお話に、自分の修行の足りなさを痛感いたしました。
普段聞けない幅広いキャリアや実際の診療のお話に学生さんのみならずご参加くださいました内科Ⅱの西尾妙織先生、清水も興味津々で質問を続けておりました。学生さんも皆さん興味深く聞いてくださって、今回も勉強になる会となりました。