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7/11(水) 医学部2年生へ講義を行いました。

 

2018年7月11日に医学部2年生 系統講義 医学史・医学概論の中で「-どんな医師を目指す?-」をテーマにがん診療を通した医師の職務を考える授業を行いました。

がん教育が社会的にも注目され、2016(平成28)年12月に「がん対策基本法」が改正され、学校教育や社会教育で「がんに関する教育の推進のために必要な施策を講ずるものとする」(23条)とされました。次期がん対策基本計画(2017~22<平成29~34>年度の6年間)も、検討されてきております。生涯に2人に1人はがんに罹患するとされる現在、疾患としての知識のみならず、「社会を支えながら疾患とともに生きる方々」にどう接するか、どこまで理解できるかを考える機会は医学教育の中でも重要な一面です。

昨年度に引き続き、ご自身が肺癌患者様でいらっしゃる北海道肺がん患者と家族の会 代表の内山浩美様と内山様の主治医である内科1の品川尚文先生にお越しいただき、肺癌という疾患を通し「(がん)診療で大事なこと」についてグループディスカッションを行いました。

内山様からは肺癌の発見・診断・治療のそれぞれの時点でのお気持ち・ご家族や医療者とのかかわりをお伝えいただき、主治医の品川先生からは肺癌という疾患を通し、患者さんへの接し方・厳しい現実の告知の仕方等お話いただきましたが、医療におけるコミュニケーションとして普遍的なメッセージでした。内山様・品川先生からの医師の卵の方々への熱い思いが伝わっており、本年度もポストアンケートでは患者様と主治医の両者の立場からのお話が聞けて勉強になったという感想を多数いただきました!

以下、内山さんからのメッセージです。

昨年に引き続き、授業に招いていただきありがとうございました。私にとってもみなさんの前でお話させていただいたことはとても貴重な経験となりました。

品川先生のお話の中に出てきたがんに罹患された先輩の先生は、私が入院しているときに、お隣の部屋に入院されていました。お話したこともお会いしたこともありませんが、私自身は勝手に仲間だと思っておりました。その先生が遺された言葉に「今日は治らなくても、明日がよい治療法が見つかるかもしれない。1%の希望があれば闘病意欲のある患者さんには、その1%にかけてがんばろうと言うべきだ」この言葉に勇気をもらいました。

これから医師になられる学生のみなさん、どうか病気だけに向き合うのではなく、患者に寄り添ってくれるそんな医師になってほしいと願っています。

医学史プレアンケート結果

医学史ポストアンケート結果

内山さんご回答(プレアンケート)