医師の就労環境づくりを支援する事業周知のための臨床研修指定病院の訪問
医師の就労環境づくりを支援する事業周知のための臨床研修指定病院の訪問
北海道大学病院[令和元年10月3日(木)午後6時~8時 病院長室]
北海道医師会では臨床研修指定病院訪問事業を行っており、北大病院男女共同参画推進室の清水が医師会窓口コーディネーターを兼務していることもあり、医師会の先生方をお招きし、当院の実情と問題点を共有いたしました。
当院からは秋田病院長、渥美副病院長、山口病院長補佐、西尾妙織先生、真鍋徳子先生、菊地順子先生、氏家英之先生、荒桃子先生、杉本絢子先生、阿部結希先生、江口みな先生、重沢郁美先生、吉村 大先生にご出席いただきました。
医師会からは長瀬会長、深澤副会長、水谷・藤井両常任理事と西田・寺本・佐藤コーディネーターが出席くださいました。
演題は「日本腎臓学会男女共同参画の取り組みと現場における問題点」を西尾 妙織先生から、「北大病院内科1で実施したアンケート結果について」を杉本 絢子先生から、「大学病院と市中病院のシームレスなサポート体制を目指して」を清水 薫子から話題提供しました。
特に杉本先生からの内科1女性医師アンケート結果における実情に共感する参加の特に若手医師からは病児・病後児保育室の充実、駐車場確保の難しさ、短時間勤務枠における周知の不十分さ・多様化の要望、ワークライフバランス・キャリア継続のための教育がさらに進められるべきと意見がありました。
他大学でも普遍的な問題である一方、北大特有の問題の気づきもあり、他大学の先生方との情報共有の重要性も感じました。
渥美副病院長からは、最初の目標設定が高くなければ、優秀な医師は養成されないので、家庭と仕事の両立をゴールとせず、ゴールを高く保てるサポートを指導者として行っていきたいとお話がありました。
また、秋田病院長からは当院の課題を見いだせ、改善を試みていきたい。新専門医制度がライフイベントにおける多様性を許容しないことを危惧しつつ、また今後は男女のみならず背景の多様な人材、特に高齢者の参画の方策が前向きに検討されるべきだとお言葉がありました。
同じ立場の人同士の問題共有による自分一人ではないという認識はとても心強いものです。一方、様々な立場の人との意見交換は問題を多角的に見ることができ、さまざまな折り合いのスタートになる可能性があると感じました。
皆様、大変お忙しい中、御参集・ならびに貴重なご意見を心より感謝申し上げます。