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二大学の会が開催されました

二大学の会

「あなたの心がこわれる前に・・・~医療者のメンタルヘルスを守ろう~」
2019年10月5日14時~17時
北海道大学病院臨床研究棟1階大会議室
本会は「北大キャリアシンポジアム実行委員会」と「札幌医大キャリアフォーラム実行委員会」が統合されて、北海道女性医師の会のサポートのもと成り立つ、北海道大学医学部、札幌医科大学の学部生が主体となって企画される特徴的な会です。今回は北大 山下たんぽぽさん(5年生)有田梨乃さん(4年生)、札幌医大 中村理奈さん(4年生)が代表として企画・ポスター・趣意書作成・広報までがんばってくれました。

ご講演:
久村 正也先生:札幌心身医療研究所所長、北海道産業保健総合支援センター産業保健相談員 「医師と働き方改革―長時間労働と健康障害、および今後の課題―」
1980年頃から医療費抑制のための医学生減少政策を行ったため、10万人の医師不足が発生し、未だ解消されないため医師の長時間労働が解決しない現状がある。働き方改革と言われるがこの現状を打開するのは困難であり、根本的変革とはなりえない可能性があり、医師の健康を引き続き重視していくべきだ。

竹内 恵先生:北海道大学病院 医療技術部(神経内科外来/安全衛生管理室)」
「心のセルフケア 出来ることから一つずつ」
医療者のストレスの特徴としては終わりの見えない仕事であるが故の特殊性があり、アサーティブコミュニケーションがストレスを最小限にとどめる方法であり、その方法を学習することは今後役に立つ可能性がある。チーム医療が求められる今、世代間・職種間のお互いを尊重したコミュニケーションが不可欠だ。

橋本 恵理先生:札幌医科大学神経精神科 准教授
メンタルヘルス不調の自身の判断としては体調不良の2週間以上継続した場合、他者の場合は規則正し生活・細かいことへの配所が乏しくなるための身だしなみの乱れなどが見られるようになり、週をまたいで3回ほど「体調が悪いのでは?」と声をかけるのがよいのではないか。

ディスカッションタイム
自身の経験や現在の困りごとなども自由に発され、みなが輪になってのディスカッションタイムらしい光景が見られました。久村先生の心配事がたくさんあってもそれを現在の悩みか未来の悩みか分けていくと実際のところ現在の悩みは多くないことに気づくことがある。また他人と過去は変えられないというお言葉にて今後も前向きに自分の信じる道を歩んで行こうと皆さん思っていただけたと思います。

ご講演の先生方、企画の学生さん、お越しくださった学生さん、医師の皆様ありがとうございました!