令和元年度 女性医師支援担当者連絡会に参加しました!
令和元年度 女性医師支援担当者連絡会
日時 令和元年12月8日 13時から16時30分
場所 日本医師会館 大講堂
毎年全国の女性医師支援に取り組む各地域の代表者、各学会の男女共同参画委員会代表者が集い、医師会の現状・今後の方針とともに各方面からの問題点の共有が行われる、意義深い会です。
まずは恒例の日本医師会女性医師支援センターの取り組みについてで、平成30年度ドクターバンク事業に関するアンケート結果において地域ごとのニーズが異なること、男性医師・シニア医師についてもバンク機能を備えることの要望があった。そのため、今後の女性医師バンク事業の今後の展開では女性医師バンク、シニアドクターバンク、産業医バンク、医業継承バンクを検討中とのことです。
次に日本医師会常任理事より病児・病後児保育およびいわゆる学童保育に対する支援の現状が語られました。育児と仕事の両立に必須と言われる病児・病後児保育ですが、やはり全国画一的な市町村事業としての枠組みは一部の市町村に当てはまらない点が多く実態と乖離のない事業が内閣府へ求められています。また不採算事業のまま非営利の医療機関にゆだねられている現状への介入が必要と考えられます。
助成医師支援に関するアンケート調査について日本医師会女性医師支援センター参与より報告があり、各医学会における女性医師割合、各医学会専門医における女性の割合、評議員の割合が増加傾向であり、大学医学部内の男女共同参画推進組織、キャリア教育の存在も増えていることが示されました。
次に医育大学セッションでは大学医学部、帝京大学医学部、医学会からは日本腎臓学会、日本核医学学会、医師会は神奈川県、山口県医師会が担当でした。
大分平成30年 女性医師等キャリア支援モデル構築事業に採択され、なかでもイクメンパパの会(Penguins)、キャリア相談窓口のキャリアカウンセラーの存在が印象的でした。帝京大学では各学部のFDテーマに男女協働、女性登用意識の浸透を取り上げ、女性研究者を支援するコンシェルジュ教員、メンターの配置に特色を見出しました。
神奈川県医師会では地域医療介護総合確保基金の病児・病後児保育への活用が発表され、運営形態も医師会が社会福祉法人を設立し運営したという経過があり、山口県医師会からは充実した保育サポーター制度のご紹介がありました。
また今回も北海道医師会のお計らいで、本会開始前に北海道支部のランチ会をセッティングいただき、近況報告・今後の医師会コーディネータが関わる会のテーマに関してなど、アットホームな雰囲気で語らうこともできました。小林課長、ありがとうございました!
当院でも併設が望まれてきた病児保育ですが、運営側の協力体制・人数設定、経費、設備・場所などさまざま考慮すべき点があり、職員の現在の要望を改めて問いつつ当院の実態にあった選択ができればと思っております。