約3年半にわたる女性医師等就労支援事業を終えて
平成22年度からスタートした道からの補助事業、「女性医師等就労支援事業」が平成25年度でいったん終了となりました。約3年半の取り組みを終えられた感想を特任助教である清水薫子先生に伺いました。(写真右:内科Ⅰ/清水薫子先生、写真左:事務局事務/加勢久子)
加勢:約3年半取り組んで来られた女性医師等就労支援事業を振り返ってみていかがですか?
清水先生:本当に手探り状態の3年半でしたが、終わってみるとあっと言う間でした。窓口業務からスタートし、病後児保育室開設、講演会、学生さん対象のおしゃべりの会、すくすく育児支援プランなどゆっくりした歩みでしたが徐々に蓄積してきた成果を感じています。今後はさらに取り組みを周知し、良い循環ができていけばと思っています。
加勢:ご自身が女性医師として勤務する中で、以前よりも勤務しやすくなったと感じる部分、またはさらなる改善が必要だと感じる部分を教えて下さい。
清水先生:部署・科の特性による違いは大きいかと思いますが、医療界全体として女性医師の立場の見直し、勤務の継続の重要性が注目されていると感じます。私自身、萎縮すること無く産後休暇に加え育児休暇も取得しました。さらに今後、育児をしながら女性がキャリアアップしていける環境が整えば、女子学生、若手女性医師が高い目標を持ち勤務を継続していく大きな原動力となると思います。
加勢:仕事と育児を両立するために大切だと感じることはありますか?また、ご夫婦で協力・工夫されていることはありますか?
清水先生:24時間がとても短く、細かな切り替え・効率が大事だなと思います。仕事も育児も頑張るためには体力が必要で、疲弊すると考えも上向きには行かないと実感しています。夜起こされることもそれなりにありますが、早く寝てできるだけ睡眠時間を確保するようにしています。私には一人で全てをこなす器はありませんので、夫には主に育児(お風呂、家事をしている間の遊び・食事介助)を協力してもらっています。
また、仕事のペースが以前のようにいかなくても前進し続けることが大事だと自分に言い聞かせています。ただ仕事上で、育児をしているからと諦めることが多くなりすぎないようにしたいと思っています。
加勢:これから医師を目指す若い世代へのメッセージをお願いします。
清水先生:ワークライフバランスはそれぞれ異なりますので、自分自身の目標を持つことが大事だと思います。その際に育児をしていても、自分なりの高い目標が持てるといいなと思います。
道からの補助事業は平成25年度で終了となりましたが、平成26年度からは「北大病院女性医師等就労支援室」として新たな体制で事業を継続して参りますので、今後とも支援室をよろしくお願い致します!