各診療科における男女共同参画への取り組み紹介

北海道大学病院 病理診断科では、広いバックグラウンドと高い専門性を併せもち、医療現場に大きく貢献する病理専門医の育成を目指しています。2018年4月、北海道大学病院をはじめ全国の11病院が「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定され、2019年5月には日本病理学会が「分子病理専門医」認定制度をスタートさせることを決定しました。病理医には外科病理学的知識や臨床的知識に加え、分子生物学知識に基づく医学的判断が日常的に求められる時代になってきたのです。このように病理医に求められる仕事は急速に高度化、専門化し、一層やりがいを感じられる日々を送っています。一方で、病理専門医の数は全国的にもまだ少なく、決して楽な仕事とは言えませんが、基本的に当直や呼び出しがなく、比較的仕事時間の調整がしやすいことが、キャリアプランを考える女性医師にとって大きな魅力と言えるでしょう。実際、病理専門医はわが国のみならず、世界的にも女性医師に最も人気のある専門医のひとつとなっています。

2021年5月現在、病理診断科には4人の女性医師(スタッフ3名、医員(専攻医)1名)が在籍しており、それぞれのライフステージに合わせて診療・教育・研究に従事、あるいは専門医研修を行っています。当院で準備されている『すくすく育児支援プラン』という短時間勤務医員枠を利用した女性医師も複数名おります。妊娠・出産・育児期間中は本人、お子さんの体調でお休みしなければならないことや、仕事量をセーブしなければならないことが当然ありますので、本人の希望に応じて勤務形態を相談しています。実際、女性医師の比率が高い当科ではお子さんの急な発熱などで医師が退勤することは本当によくあることで、まわりの医師も慣れており、お互いにカバーし合う態勢が日常的な光景として定着しています。また、キャリアプランやワークライフバランスだけでなく、子育てのことについても気兼ねなく相談できる環境と言えます。

キャリアプランでお悩みの女性医師の方、学生さん、ご連絡をお待ちしています。

病理診断科 松野 吉宏
http://byouri.hokudai-hsp.jp/

 

 

ゲノム診療時代の本格化に伴って、日本病理学会により新たに「分子病理専門医認定制度」がスタートし、2020年度第一回専門医資格試験と認定が行われました。