各診療科における男女共同参画への取り組み紹介

北海道大学病院 病理診断科では、広いバックグラウンドと高い専門性を併せもち、医療現場に大きく貢献する病理専門医の育成を目指しています。ゲノム診療時代の幕開けにより、病理医に求められる仕事はこれまで以上に急速に高度化、専門化し、一層やりがいを感じられる日々を送っています。一方で、病理専門医の数は全国的にもまだ少なく、決して楽な仕事とは言えませんが、基本的に当直や呼び出しがなく、比較的仕事時間の調整がしやすいことが、キャリアプランを考える女性医師にとって大きな魅力と言えるでしょう。実際、病理専門医はわが国のみならず、世界的にも女性医師に最も人気のある専門医のひとつとなっています。だからこそ、生涯にわたり、いろいろなライフステージに合わせて働きやすい勤務形態でキャリアを続け、大切な資格を維持していけるように、当科では病院や本人と様々に相談しながら働き方を工夫しています。

2022年6月現在、病理診断科には5名の女性医師(教員3名、医員2名)が在籍しており、それぞれのライフステージに合わせて診療・教育・研究に従事しています。当院で準備されている『すくすく育児支援プラン』という短時間勤務医員枠を利用した女性医師も複数名おります。妊娠・出産・育児期間中は本人、お子さんの体調でお休みしなければならないことや、仕事量をセーブしなければならないことが当然ありますので、本人の希望を最優先に勤務形態を工夫しています。実際、女性医師の比率が高い当科ではお子さんの急な発熱などで医師が退勤することは本当によくあることで、まわりの医師も慣れており、お互いにカバーし合う態勢が日常的な光景として定着しています。また、キャリアプランやワークライフバランスだけでなく、子育てのことについても気兼ねなく相談できる環境と言えます。

キャリアプランでお悩みの女性医師の方、学生さん、ご連絡をお待ちしています。

病理診断科 松野 吉宏
http://byouri.hokudai-hsp.jp/

 

 

最近の病理学領域における発展

2018年4月、北海道大学病院をはじめ全国の11病院が「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定され、本格的なゲノム診療時代の幕が開きました。病理医には外科病理学的知識や臨床的知識に加え、分子生物学知識に基づく医学的判断が日常的に求められる時代になり、2019年5月には日本病理学会により「分子病理専門医認定制度」がスタートし、2020年度の第一回を皮切りに毎年1回の専門医資格試験と認定が行われています。