1.多様なサブスペシャリティと働き方
北海道大学病院脳神経外科では、女性医師の入局を歓迎しており、実際に同門でも複数の女性医師が活躍しています。全国的にも女性脳神経外科医は増加傾向にあり、卒後20年までの日本脳神経外科学会女性会員は全体の12%を占めるに至っています(日本脳神経外科学会データ)。
脳神経外科においては、脳血管外科、脳血管内治療、脳腫瘍、脊椎脊髄、末梢神経、神経外傷、小児神経外科、機能神経外科、てんかん外科といった多彩なサブスペシャルティが存在するほか、地域での一般脳外科診療など、柔軟に働き方を選択することが可能です。各人のライフステージ、ライフスタイルにあう働き方ができるよう支援を強化しています。
2.妊娠・出産・子育てにおける支援体制
当教室では、女性医師が妊娠・出産・子育てのため、勤務時間に制限が出る場合も、勤務形態を考慮し、臨床医としての経験や研究との両立のための支援に取り組んでおり、そのような女性脳外科医が活躍できるロールモデルを示していきたいと考えています。実際に北海道大学病院の男女共同参画推進事業を利用し、2022年2月から脳神経外科後期研修医の女性医師が産休を取得、2022年4月からは1名の女性脳神経外科医師が産休後の復職を育児支援事業を利用して当院脳神経外科で復職しています。業務を分担し効率化を進めるとともに、ともに働く仲間を増やすことを最重要課題の一つと考え、働き方の改革と共に、共に働く人材を募集しております。
ぜひ、「北海道大学 脳神経外科ホームページ(https://neurosurgery-hokudai.jp/)」や、北大脳外科公式LINEアカウントの登録(@874wsfcl)もよろしくお願いいたします。
最近の脳神経外科領域における発展 脳神経外科の多くのサブスペシャリティ領域において、さまざまな診療ガイドラインが出版・改訂されており、”いかに治すか!?”を追求する脳神経外科学が大きく発展しています。脳卒中治療ガイドライン2021(2021)、脳腫瘍診療ガイドライン(2021)、脳腫瘍ガイドライン小児脳腫瘍編(2022)、もやもや病治療ガイドライン(2022)、覚醒下手術ガイドライン(2019)、頭部外傷治療・管理のガイドライン(2019)、てんかん診療ガイドライン(2018)、特発性正常圧水頭症診療ガイドライン(2020)、定位・機能神経外科治療ガイドライン 第3版(2019)、脳ドックのガイドライン(2019)、脊柱靭帯骨化症診療ガイドライン2019(2019)、頚椎症性脊髄症診療ガイドライン2020(2020)、腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(2021)、腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(2021)、形成外科診療ガイドライン頭蓋顎顔面疾患(先天性・後天性)(2021)など、最近5年間をみても、15種類のガイドラインが発刊されました。